★この記事は1つのご提案1月後半のお題「あなたが実感している自然環境の変化」を受けての記事になります。★
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私が子供の頃、家の周りには田んぼや空き地がたくさんあり、夏にはカエルの合唱が鳴り響き、秋には虫の声がうるさいぐらいに鳴っていたものです。
しかし今、カエルの声を聞くことはとんと無くなり、虫の声ですら近所ではうちの庭で幾らか聞こえるぐらいになってしまいました。
特にカエル、本当に見なくなりました。
昔はほっといても雨が降る度にそこいらから飛び出してきたものですが、近頃では見かけることすら本当に希です。
いったい何が原因で、カエルは姿を消したのでしょうか?

実はその答えは既にわかっています。
それはコンクリ側溝の存在です。

私が子供の頃、近所の道路でコンクリのフタがされた側溝というモノはほとんどありませんでした。
それどころか枠がコンクリでなく土のモノも数多く存在していました。俗に言うドブ川です。
そこには多くの生き物が生息しており、私もよくいろんな生き物を捕まえていました。
春には大量のオタマジャクシを、夏~秋はカエルや水生昆虫など、それこそ数え切れないほどたくさんいたものです。

しかし20年ほど前から始まった工事により道路脇のドブ川はフタをした側溝に変わっていき、また宅地化が始まり田んぼなども埋めたてられたことで、水辺というものが存在しなくなったのです。
実はこの側溝こそが、多くの生き物の生息を妨げているものであるものだという事は意外に知られておりません。

コンクリの側溝は、主に水害をなくすために用いられます。
うちの家の前なども周囲より少し低い土地でして、大雨や台風などの度に道路に水が溢れていました。
しかしコンクリ側溝が導入されたことにより、その被害はほとんどなくなりました。
しかしコンクリ側溝はスムーズに水を流す事が重視されるあまり、水辺の生き物にとって大切な静かな水の流れや枯れない水場が存在しなくなったのです。

スムーズに水が流れると言うことは、多くの生き物の幼生にとっては過酷すぎる環境です。
また流れが速すぎると、底に泥なども体積しにくく水草なども育ち辛いことになります。それは結果的に、栄養的に乏しい環境ともなります。
すると多くの生き物の幼生は成長できずに、結果子孫を残すことが困難になります。

つまりコンクリ側溝が普及した事は水辺を無くすことにも繋がっており、水辺の生き物が激減した最も大きな理由と言えるのです。

個人的には生き物が生息できる水系を守りたい気持ちはあるのですが、しかしそれをすると側溝の本来の目的である治水に影響する可能性もあり、なかなか対応策が見つからない、というのが現実です。

人の生活を守る事、それはもちろん大事な事です。
しかしながら身近な自然がなくなっていくことは、長い目で見れば人の生活を乏しいものにしていくのではないでしょうか?
今は聞こえなくなったカエルの合唱を思い出す度に、私はそう思わずにはいられないのです。